発見と発明の違い

特許情報

発見と発明を混同している人がたくさんいます。その違いを少し整理したいと思います。

発見とは、大自然の法則や数学の様な知的ルール上での解釈解法等を”見つける”ことを言います。その人が見つけなくてもある体系には存在しているものです。相対性理論はアインシュタインが見つけなくても、大自然はそれを知っていてそれに従って動いているわけです。ですから、サイエンスは基本的に発見で出来上がっているわけです。

一方、発明とは、”発見”された理論を使って改善や工夫をした結果のものとなります。これは発明者が存在しなければ永遠になされない可能性があります。工学、エンジニアリングは基本的に発明と相性が良いです。

特許ですが、発明にしか与えられません。どのように優れた発見(相対性理論、量子論、オイラー方程式・・・)でも特許になりません。それは特許はあくまで工業産業界の仕組みであって、理論の様な人類全体の財産にはそぐわないからです。

というのは建て前で、発見が人類全体の財産になったのは、昔の科学者や数学者が権利を主張しなかったからだと思います。大事な人生を犠牲にして大理論を構築しますから、名誉やノーベル賞以外にも評価されて良かったはずです。特許とは異なる仕組みかもしれませんが、権利化はしようと思えばできたはずです。例えば、量子力学のある原理を使用した製品があったらニールス・ボーアの遺族に売り上げの何%が振り込まれるとか。良い悪いは別にして、彼らはしなかった。

ですから、特許=発明という構図ができあがります。ちなみに特許法ではこう書かれています。

発明の定義 自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの

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