人々に受け入れられる技術ネタを探すには

特許情報

新しい製品やアプリケーションを考える時はワクワクしますが、同時に大きな壁にもぶち当たります。”産みの苦しみ”を味わっているとでも言いましょうか。

何故ならば、製品やアプリケーションは沢山の人々に使ってもらってこそ価値があるので、技術者が自画自賛で奇をてらった代物をこさえても、それはおもちゃに過ぎないからです。

私も長く技術者をやっているので、技術の知識は豊富にあります。泥臭いアナログ技術から最新先端技術まで理解しているつもりです。しかし、どんなにノーベル賞級のアイデアを思い付いたとしてもそれが人々に受け入れられなかったら価値はゼロに等しい。自己満足が残るだけ。

そこで、少しだけコツを紹介します。

技術企画と呼ばれる手法です。技術企画自体に明確な定義は無いと思うのですが、私の解釈は、技術と言うエリアに重心はあるけれども市場状況、動向を主体にして企画を行うこと。

そう、当たり前のことですね。企業の企画部でも必ず行う手法です。しかし、ほとんどの技術企画は機能しません。

何故でしょうか。

それは、技術を少しでも理解している人は、技術で物事を考えるからです。先ほど私は技術企画は「技術と言うエリアに重心はあるけれども市場状況、動向を主体にして企画を行う」と言いました。しかし、ほとんどの技術企画者は技術で何かを考えて、それの裏付け(アリバイ)のために都合良く市場調査を解釈します。嘘や捏造ではありません。未来の事ですからそこには(希望的)推測や個人的な考えが入ることは問題ありません。ただ、先に技術が来ている。少し傲慢です。

あくまで、使う人々が先です。客観的市場が最優先。その結果を技術に結び付ける。だから技術者にしかできない芸当なのです。しかし、その技術者は(私を含めて)技術至上主義者が多い。

じゃあどうすれば良いのよ!

私の長い技術者人生の中で成功した例を改めて思い返すと次の様な傾向があります。先ず、他人から思ってもいない使い方をする機械の開発を依頼(命令)された場合。その使い方に関して何の思い込みもありませんから客観的にそのキャンパスに持っている知識をぶつけます。そして分からない市場ですから謙虚に指摘も受け入れられます。こだわりがないですから。そして結果の物は非常に出来が良い。

また、ネタが無い時に、暇つぶし感覚で、国勢調査や様々な統計の資料をまとめた時があります。壁に当たって何もやることが無かったのでやっただけです。ひと月位続けたでしょうか。目的もなくやっていますが、まとめて行くうちにバラバラに見えた情報が少しずつ一つになって行くことに気が付きます。そしてそれが大きく光りだすのです。アリバイ工作ではなく客観的なものですから、先ほどの他人から言われた思ってもいない○○と同じです。後はこれに技術を被せて行けば良い。

この様に客観的に発見した何かは、市場をけん引するメイン世代の生活動向につながることが多いようです。統計(たくさんの人の行動の様子)に表れるちょっと先のムーブメント。とてもか細い声なので、純粋に素直に精査しないと聴こえません。

ネタに困ったら、一度、試してみてはいかがでしょうか。

«
»
  • LINEで送る

音声ミュートを解除すると軽快な音楽が流れます (^^♪