ワードプレス FTPを使ってwp-config.phpだけは触って欲しい

弊社のWordPressオリジナルテーマ『TAテーマ001』はFTPや高度なCSSを使用しないでホームページ自作をサポートすることを特徴にしています。
しかし、一つだけ、一か所だけFTPを使って触って(設定して)欲しいところがあります。
それはwp-config.phpというWordPressファイルにある「WordPressデバッグモード」です。
WordPressデバッグモードとはWordPress関数やPHP記述などのエラーやワーニング(警告)を表示させるモードです。
このデバッグモードの初期設定は無効になっていて、重大なエラー以外は表示をしません。
FTPを使ってPHPファイルの編集等はしなくても、「WordPressデバッグモード」だけは有効にして欲しいです。
なぜならば、WordPressはバージョンアップの時に非推奨のWordPress関数などを指定するからです。
非推奨の関数を使用していても直ぐに不具合は生じませんが、将来使用不可になる可能性があります。
使用不可の関数を使用するとその機能や表示は正しく動作しません。
ですから、非推奨の段階で発見して、それを使用しているテーマやプラグインを外すなり、バージョンアップするなりの対策を行う必要があります。
最初にFTPについて説明します。
FTPとはFile Transfer Protocolの略称でして、インターネット上でサーバーとクライアント(あなたの使用しているPCなどのことです)の間でファイルの転送に特化したルールのことを意味します。
要はサーバーにファイルを置いたり(マウントするとも言います)、削除したり、クライアントに移動(コピー)したりする時の方法を決めています。
このFTPというルールに準拠したアプリケーションのことをFTPソフト(アプリ)と呼んだり、単にFTPと言ったりします。
FTPソフトはたくさんありますが、今回は無料FTPソフトで世界的に広く普及しているWinSCPの紹介をします。
先ず”WinSCP”で検索してダウンロードしたのちにインストールしてください。
WinSCPを立ち上げるとログイン画面が表示されますから”新しいサイト”の設定をします。
”転送プロトコル”からFTPを選択すると設定画面が変更されます。
※ レンタルサーバー会社からの設定情報メール等にFTP以外の情報がありましたらその指示に従って設定してください。ここでは一般的に使用するFTPの説明をします。
レンタルサーバー会社からの設定情報メール等に記載されているFTP情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)を入力します。ポート番号はFTP情報に指示が無い限りそのままでOKです。
全てのFTP情報を入力したら保存をクリックします。
このセッション(FTPでサーバーと通信することをセッションと言います)の保存名を記入してOKをクリックします。
※ 上記例ではパスワードの保存にチェックを入れていますが、ログインの都度にパスワードの入力をすることが推奨されています。
設定した保存名が登録されます。次にログインをクリックします。
入力したFTP情報が正しければ上図の様な接続表示になります。左がクライアント(あなたのPCです)側、右がサーバー側です。
※ 正しく接続出来ない場合はFTP情報の入力からやり直してください。
サーバー側(ホスト名が示すURL)はレンタルサーバーのあなたの借りている場所のルート(基準になるディレクトリー)が表示されます。
通常、このルートの下のwwwやpublic_htmlの下に実際のWordPressをインストールしているディレクトリーがありますのでWinSCPのサーバ側のディレクトリー名を直接クリックして対象のディレクトリーまで行きます。
WordPressをインストールしているディレクトリーは上図の様にwp-content、wp-includes、wp-adminの3つのディレクトリーと十数個のファイルで構成されています。
WinSCPは更に様々な設定ができますが今回はここまでの説明とさせてください。(またの機会に説明をいたします)
話が長くなりましたが、ここから今回の話題のwp-config.phpを触る説明をします。
WordPressをインストールしているディレクトリーの中にあるwp-config.phpをクリックすると編集ソフトを使ってファイルの内容が表示されます。
※ 編集画面が表示されない場合はwp-config.php上で右クリックするとメニューが現れますからその中から”次で編集”を選択して”内蔵エディター”をクリックしてください
wp-config.phpの編集画面の下部に
define(‘WP_DEBUG’, false);
という箇所がありますので
ここのfalseをtrueに英数半角で書き換えます。(全角ではエラーになります)
define(‘WP_DEBUG’, true);
そして編集ソフトの保存機能で上書きします。(通常フロッピーディスクの画像が保存です)
これだけであなたのワードプレスサイトはデバッグモードになります。
終了はWinSCPの右上の×をクリックするなどしてアプリを終了させるだけです。
デバッグモードにして、テーマやプラグインに非推奨関数などがある場合にはエラーや警告が表示されます。(たまにWordPressそのものに非推奨関数が使用されている場合がありますが、それはWordPress側の確認ミスですので笑って許してあげてください)
確認が終わったらまたWinSCPを使用して(今度からはセッション名をクリックすると接続します)wp-config.phpの編集画面からdefine(‘WP_DEBUG’, true);をdefine(‘WP_DEBUG’, false);に戻すだけです。
最初は敷居が高く難しいかもしれませんが、wp-config.phpの一部を変更するだけですので、ぜひ挑戦してください。
お役に立てれば幸いです。