G Suite(Google Apps)メールの不具合解消、WP-Mail-SMTP

※ 本記事は2017年3月31日に修正追記を行いました。
(バージョンによって実際の表記が異なる場合がありますがご了承ください)
今回は目立ちませんが重要な裏方さんプラグイン、WP-Mail-SMTPの説明です。
WordPressサイトを構築するにあたって、メール機能を使うことが多いと思います。
例えば専用フォームの自分への通知、サンキューメール返信やステップメール機能などです。他にも様々なメール通知機能があります。
WordPress(ホームページ制作)に不慣れな方が初めにトラブルのは、このメール関係だと思います。
有名なプラグインをインストールしたけど動作しない・・・
私のクライアントさんもかなりの高い確率でこの現象に遭遇します。
これはメールがどの様な仕組みで動いているかを理解していないから起こるトラブルです。
実際は難しい内容なのですが、ここではサイト構築に必要な最低限の説明をします。
レンタルサーバーにはいくつかの重要な機能が予め用意されています。
そしてその重要な機能もサーバーと云う名前が付いていたりします。Webサーバー(HTML等を解釈して表示する機能:Apacheなど)などが有名でしょうか。
そのサーバー群の中にメールサーバーという機能があります。これは、○○○@△△△.□□というメールアドレスの送信、受信、格納などを制御している重要なものです。
ですから、あなたの使用している○○○@△△△.□□というメールアドレスは必ずどこかのサーバーのメールサーバーを利用しています。
あなたがレンタルしているサーバーが管理しているメールアドレスを使用するならば大きな問題は発生しないかもしれません。
しかし、G Suite(Google Apps)などを利用したメールアドレスをあなたのWordPressサイトのメールアドレスとして使用する際に問題が生じる場合があります。
G Suite(Google Apps)は独自ドメインのメールアドレス表記が可能ですが、中身はgoogle mailです。
つまり、独自ドメイン下のアドレスに見えるのにメールサーバーはgoogleサーバーにあります。
あなたのWordPressサイト(レンタルサーバーがと云う方が正しいかも)は、メールアドレスの独自ドメインが自サイトに登録されている場合、自動的に自サーバー内のメールサーバーを使用しようとする場合があります。
でも、使っているメールアドレスがG Suite(Google Apps)のものだったら・・・
表記は独自ドメインでもメールサーバーはどこか遠くにあります。
WordPressサイトはどこにあるか分からないメールサーバーのメールアドレスでメールを送りなさいと命令されてもどうして良いか分からないのです。
そこで、WordPressに使用するメールアドレスのメールサーバーは何々で、そこにアクセスする情報はこれこれでという設定(関連付け)を行うとG Suite(Google Apps)を利用していても安定します。
このメールサーバー関連付け機能を自前で持っているプラグインもあるのですが、ほとんど持っていません。
そして、この機能を果たすプラグインがWP-Mail-SMTPです。
設定も簡単ですから説明します。
WP-Mail-SMTPをインストールするとWordPress管理画面の設定メニューの中に”メール”という項目が追加されますので、それをクリックします。
上図の様な設定画面が出ますので必要な項目に記入して行きます。
※ G Suite(Google Apps)の場合で説明します。
「From Email」⇒ サイトで使用するG Suite(Google Apps)を利用したメールアドレスを記入します。
「From Name」⇒ 送信の際に表示される名前です。日本語でも構いません。
「メーラー」⇒ ”WordPressの全てのメールをSMTP経由で送信する”のラジオボタンを選択します。
SMTPとはメールサーバーの中の送信を管理する機能のことだと考えてください。
SMTP設定
「SMTP Host」⇒ SMTPの(ホスト)アドレスです。メールサーバーはgmailなのでsmtp.gmail.comを記入します。
「SMTP Port」⇒ gmailは465です。
「Encryption」(暗号)⇒ ”SSLを使用する”のラジオボタンを選択します。
「Authentication」⇒ ”はい: SMTP認証を使用します”のラジオボタンを選択します。
「Username」⇒ G Suite(Google Apps)を利用したメールアドレス(このアドレスでメール送信を行う)を記入します。
「Password」⇒ 登録時に設定したパスワードを記入します。
※ 上記の説明はG Suite(Google Apps)の例です。SMTP設定はメールサーバによって異なります。ご使用になっているメールサーバーの仕様をご確認ください。
記入が終了したら”変更を保存”ボタンをクリックして完了です。
”変更を保存”ボタンの下に「テストメールの送信」がありますから、そこに確認可能な相手先アドレスを記入してテストしてください。
如何でしょうか?
メール機能を持ったプラグインが動作しない場合は、このメールサーバ(SMTP)との関連付け忘れの可能性が高いです。
お試しください。