WordPressステップメールプラグイン、『MailPoet Newsletters』

※ 本記事は2017年3月22日に修正追記を行いました。
(バージョンによって説明図と実際の表記が異なる場合がありますがご了承ください)
顧客重視のサイトを運営されている方は自前のメルマガやステップメールを使いたくなると思います。
大規模メンバー数のメルマガをレンタルサーバーで運営するのはお勧めできません(時間当たりのメール配信数に制限があるため)が、数百人程度まででしたら大丈夫でしょう。
また、ステップメールをご存知でしょうか?登録ユーザーに初めは挨拶メール、2週間後には商品Aの紹介メール、1か月後には商品Bの情報メール・・・と云う感じに段階的に異なるメールを配信するシステムの事です。海外では”autoresponder”と云うらしいです。
そこで今回は、自前のメルマガやステップメールを簡単に実現できるプラグイン、『MailPoet Newsletters』のご紹介です。
設定
『MailPoet Newsletters』をインストールして有効にするとWordPress管理画面のメニューに”MailPoet”の項目が表示されます。その中の”設定”をクリックします。
基本設定
”基本設定”に必要な項目を記入します。設定項目に説明があるので分かりやすいと思います。(よくわからない場合は初期設定のままでOKですが、ご自分のメールアドレスだけは記入してください)
フォーム
”フォーム”は購読申し込みの項目(申込者情報の何を記入させるか)を設定します。
”新しいフォームを作る”をクリックすると上図の様な設定画面が開きます。
右側の欄の中から必要なフィールド(記入項目など)を選んで左側のフォームに追加できます。
”このフォームは、次のリストに購読者を追加します:”の下の欄からどのリスト(説明は後述)の購読者にするかを選びます。
”送信の後…”は購読申し込み送信の後に出るメッセージの設定になります。
最後に”保存”ボタンをクリックするとウィジェットに登録された旨の表示がでます。
ウィジェットに登録されているMailPoetのフォームをお好きな場所に反映させます。
ちゃんと表示されています。
サインアップ承認
次に”サインアップ承認”に必要な項目を記入します。
サインアップ承認メールは購読登録をした人に送られるメールのことです。
メールの文言にこだわりがなければそのままでOKです。
”承認ページ”は購読登録した人がメールの[activation_link][/activation_link]で挟まれたリンクをクリックする(アクティベート)と開く固定ページのことです。(※ サイト内の任意のページを選択することができます)
送信方法・・・
”送信方法・・・”はメールサーバーとの連携設定です。
このプラグインはこの機能(メールサーバーの送信系設定)を内蔵している珍しいケースです。
上図の例はgmailの場合の設定です。(メールサーバーは自前ではないので最上部の設定は”サードパーティー”を選択します)
他のドメインのメールアドレスを使用している場合の設定情報はご使用のメールサーバー管理会社におたずねください。
このページの一番下にある、”あなたのホストには制限があります。安全のために、1時間に70通のメールをお勧めします。”の設定項目は先ほど少し言いましたレンタルサーバーなどで時間当たりのメール配信数に制限がある場合の設定です。
初期設定でOKだと思います。
同時送信数が多いことが想定される場合は契約されているレンタルサーバー会社に問い合わせることをおすすめします。
高度な設定
”高度な設定”はそのままでOKだと思います。
ステップメールの自動配信で正確なタイミングで配信をしたい方は”ギークオプション”の”表示”ボタンをクリックするとCRON設定画面が出ますからそちらからどうぞ。(CRON設定はかなり高度な知識が必要です)
Add-ons
”Add-ons”は様々なアドオン(プラグインのプラグインだと思ってください)の紹介ページです。
使い方
リストと購読者
WordPress管理画面の”MailPoet”の”購読者”をクリックします。
先ほどのフォームで登録された購読者のリストを観ることができます。
リストは任意に作成することが出来ます。説明は割愛しますが上部タブの”リストを追加”と”リストを編集”で管理できます。
ここで一つ重要なことがあります。
それは、この『MailPoet Newsletters』はリストの一つとしてWordPressのユーザーも使用できることです。
複数の顧客管理ツールを使用している方も多いと思いますが、別のツールで入手した個人情報を別の用途(別のツール)で使用する際には顧客の同意を得る必要があります。
通常この種類のプラグインはインポート(外部からの入力)された個人情報宛に対して同意を促すメールを自動配信する機能が付いています。(別に構わないのですが、メールを受けた顧客様は気持ち悪いですよね)
ですから、理想的な顧客情報管理方法は、WordPressのユーザー登録で一元管理することです。(いちいちツール間で個人情報の統合をしなくて良い)
またの機会にWordPressのユーザー登録機能を使った顧客情報一元管理についてお話ししたいと思います。
メルマガやステップメールの設定
WordPress管理画面の”MailPoet”の”ニュースレター”をクリックします。
ここでメルマガやステップメールの設定を行います。(メルマガやステップメールの種類の数だけ以下の設定を繰り返すことになります)
”メールの新規作成”をクリックします。
メルマガタイプの時は”スタンダードなニュースレター”のラジオボタンにチェックを入れてメールタイトルを記入します。
対象のリストを選択した後、次のステップに行きます。
ステップメールタイプの時は”自動的なニュースレター”のラジオボタンにチェックを入れます。
”自動的に配信された・・・”の3つのプルダウン設定メニューで配信のタイミングを入力します。
左端のプルダウン設定は、”新しいコンテンツがある場合”、”誰かがリストを購読した場合”、”新規WordPressユーザーがサイトに追加された場合”から選びます。
中央、右端のプルダウン設定は、左端メニューの項目によって選択する内容が異なります。
ここではステップメールとして最も使用頻度の高いと思われる”誰かがリストを購読した場合”を例にとって説明します。
”即時”を選択すると、購読申し込み者に対してのサンキューメールになります。
後は、登録日を起点に期間を設定すればステップメールとして機能するわけです。
そしてメールタイトルを記入し、対象のリストを選択します。
次のステップに行きます。
メール(ニュースレター)の内容を書きます。かなりビジュアルな編集ができます。
ここで長々と説明するよりも触ってもらったらすぐ分かります。
次のステップに行きます。
最後は確認画面になります。
すぐに実行してよければ、”すぐにアクティベートする”をクリックすれば完了です。
設定のグループ分けが分かりにくかったり、日本語訳が不自然なところもありますが、ステップメールが出来るプラグインとしては優れものだと思います。
あと、アクセス数が極端に少ないサイトだと配信スケジュールに大きな誤差が生じることもあります。これはこのプラグインの不具合では無く、WordPress本来の仕様です。(改善の方法はあります。またの機会にCRONを交えて説明します)
メルマガ配信の実例とステップメール配信の実例の紹介もご覧ください。
『MailPoet Newsletters』メルマガ実例
『MailPoet Newsletters』ステップメール実例
※ 『MailPoet Newsletters』は優秀なプラグインだと思いますが、説明の日本語訳が少し微妙なのと取扱い説明が少ないので慣れるまで時間がかかるかもしれません。(また、機能していないところもあるようです)しかし、海外製のプラグインはそんなもんだと割り切ってください。(笑)
お試しください。